公開日:2009.04.24
ヤップのカヌー
カヌー流し
こんにちは。
定額給付金がもらえなくて残念な大内です。

何の写真か分かりますか?
実は日曜日の夕方、四男カスティくんの作ったカヌーの模型を海へ流しに行ったのです。
カスティくんが手をはなすと、帆に風を受けてみるみる沖へ流れて行きました。
カスティくんが少しづつ、作り上げていくのを見ていたので、少し感慨深いものがありました。
しばらくぼんやり眺めてて、危うく写真に収めるのを忘れそうになりました。
そもそも何故、カスティくんがカヌーの模型を作ったのか。
彼がヤップの伝統的なカヌーに乗り、印象に残ったからではないかと思います。
ヤップの伝統的カヌー
先月、ヤップディの日、ダンス会場から少し離れた場所で、ヤップの伝統的なカヌーに試乗させてくれる
催しが行われていて、僕も他の協力隊メンバーと一緒に乗せてもらいに行きました。
乗り場に行くと、何とステイ先の次男チャールズくんと四男カスティくんがいて、
乗りたそうにカヌーを眺めてました。
試乗には料金がかかるのですが、彼らは持っていないようです。
もちろん僕が払うことはできるのですが、たとえステイ先の子供たちとはいえ
(ステイ先の子供たちだからこそ)、ボランティアがやたらにお金や物を提供することは
良いことではありません。
「僕だけ乗るけど、ごめんよ」と言うと、二人とも「全然いいよ」って言ってくれました。
ほんと、乗るのをやめようかって真剣に悩みました。
今回、僕らが乗ったカヌーは10人ぐらいは余裕で乗れるカヌーにしては大きなものです。
かつてヤップ人は、このカヌーで風だけを頼りに島々を自由に行き来したのだそうです。
今でも、この伝統を絶やさぬためにパラオ島との間を行き来したり、日本の横浜とヤップの間を
航行したりということが行われてきました。

カヌーの全景。帆を張ってないのでちょっと分かりにくい?
いざ、出航。
沖に出るまでは竹の棒で海面を押してゆくのですが、沖に出ると風をつかまえるべく帆を張ります。
5人の屈強な乗組員が、親方の合図で一気に帆を立てます。何とも力強く、素早い仕事ぶりです。
海の男です。
帆が風をはらんだ瞬間から、カヌーが滑り始めます。かなりのスピードです。始めは怖いぐらいでした。
親方の話では、いかなる方向に風が吹いていても帆と舵の調整次第で、望みの方向に進むことができるそうです。たとえ逆風でも。
それにしても気持ちよいです。
昔のヤップ人は、このカヌーで島々を渡っていたのだなと思うと、やはり感慨深かったです。

帆を張っているところ。

白ふんどしの親方。
その日が終わって、ステイ先に戻る車中、カスティくんが「どうやった?」と聞くので、
申し訳ないなと思いながら「楽しかったよ」と答えると「僕らも乗ったよ」って。
お父さん(ユージンさん)に頼んで、乗せてもらったのだそうです。
よかった。
そして、あのカヌーの模型を作って、今週の日曜日に流したというわけです。
