青年海外協力隊として、ミクロネシアのヤップ島に派遣中社員の日記。
インフォニック、ヤップ支社長を僭称しつつ活動中。

※僭称:勝手に身分を越えて上の称号を自称すること(広辞苑より)

公開日:2009.09.15

三人帰国

Can Art

もうすぐ、現在、ヤップに10人いるボランティアのうち、3人が2年の任期を終えて、帰国されます。
ヤップは、お互いの職場がコロニアという地域に集中しているので、昼食時に集まって、情報交換したり、
職場の愚痴を言い合ったり、また時に互いの活動を助け合ったりと、親しく過ごしてきました。
なので、あと数日で3人が帰国されると聞いても、ちょっと実感が沸きません。

帰国される3人のうちの1人が、ヤップ州の環境局で働いておられ、帰国前の最後の活動として、空き缶を集めて、
それらをつなぎ合わせて1枚の大きな絵を作るというリサイクル啓発の活動(Can Art と呼んでいます)をされ、
僕もちょこっとだけお手伝いしました。

何と5000個の空き缶を、コカコーラだと赤色、ペプシコーラだと青色、バドワイザーだと白色、
といった具合に色分けして、1枚の絵になるようにつなぎ合わせる‥‥‥
気の遠くなるような作業ですが、彼女はヤップの小学校を一つ一つ回り、子供たちにつないでもらい、
それでも追いつかない分は、協力隊のメンバーや彼女のステイ先の家族の方々が手伝いました。

そして、彼女の帰国の3日前、設置作業を行いました。設置といっても、6メートル四方もある大きなもので、
コロニアの中心地にある5メートルぐらいの低いビルの屋上から吊り下げます。
劇団の舞台の仕込みみたいで、若干、血が騒いだけど、屋上へのぼるために用意された梯子が横にも縦にも
ぐらぐら揺れる素敵な梯子で、すぐに血の気が引きました。その後も、用意した木材の幅が足りなかったり、
吊り下げた缶が強風で煽られたりと、いろんな問題あったけど、ひとつひとつ解決して、こんな感じになりました。

その後、ステイ先にて

Can Art が完成して、次の日、ステイ先で夕食を終えてぼんやりしていると、ステイ先にいたチャールズくんが
「Can Art 見た? あれ、僕も手伝ったんやで」って誇らしげに言いました。
「ユキ(環境局の協力隊員の名前)が学校に来て、教えてくれたんや」って。僕が
「ユキは、明後日の朝、日本に帰るよ」って言うと、チャールズくんは残念そうに
「僕がどの部分、作ったんか、今度会ったら聞こうと思ってたのに‥‥」って言いました。
彼女の活動は、確実に何かを残したんやと思う。